ハイブリッド システムチェック が点灯した際の診断と強制リセット

ハイブリッド システムチェック の 強制リセット など

走行中など、突然「ハイブリッド システムチェック 」などの異常警告灯が点灯した場合、ずっとエンジンがかかった状態となるので、少しならこのまま走行しても大丈夫なのか?

どのように対処すべきか不安になりますよね・・・

ハイブリッド システムチェック の強制リセット

そこで今回は「ハイブリッド システムチェック 」などの警告灯が点灯した原因が「ハイブリッドバッテリーの劣化(電池内部異常)」の場合における一般的な対処方法などについて、お客様の視点でご紹介したいと思います。

まず、なぜ「ハイブリッドバッテリーの劣化(電池内部異常)」に特定した説明なのかは、「ハイブリッド システムチェック 」などの警告灯が点灯する原因のほとんどが、「ハイブリッドバッテリーの劣化(電池内部異常)」だからです。

しかし、「ボルテージセンサー」や「インバータ」、「他の故障」の場合もありますので、その場合は以下の対処法に当てはまらない場合がありますのでご注意くださいませ。

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① ハイブリッド システムチェック が点灯したまま走行しても大丈夫なのか?

最初に思い浮かぶのが「 ハイブリッド システムチェック が点灯したまま走行しても大丈夫なの??」 と思いますが、結論から申しますと「近距離であれば自走しても大丈夫」なので、最寄りのディーラーか整備工場に立ち寄り、故障診断を実施してもらいましょう。

ただし、故障診断の際は原因を確認せずに 強制リセット をお願いするのではなく、エラーの原因が「ハイブリッドバッテリーの劣化(電池内部異常)」なのか、その他の原因によるものかは確認くださいね。

また、 強制リセット 後はエラーが一旦消去され通常走行が可能となりますが、再度 ハイブリッド システムチェック が発生する前にバッテリーユニットの交換について、ご検討ください。

② リセット後に ハイブリッド システムチェック が再発しないが復活したの?

ハイブリッド システムチェック が点灯した原因が「ハイブリッドバッテリーの劣化(電池内部異常)」の場合、 リセット後は数週間~数ヶ月間経過してもエラーが再発しない場合があるので、 ハイブリッドバッテリーの性能が回復したのかも?と希望を持ってしまいますが、残念ながら 強制リセット でバッテリーの性能が回復することはなく、エラーは再発します。

ただし、エラーが再発する時期はハイブリッドバッテリーの劣化状態や使用状況、外気温や瞬時的なバッテリーへの負荷など様々な要因で変化するので、一概にエラーの再発時期は特定できませんが、近いうちに再度エラーが点灯します。

よって、遠方へのお出かけ中など見知らぬ土地で再度エラーが発生しないよう、早い段階でバッテリーユニットの交換をおすすめします。

③ ハイブリッド システムチェック の 強制リセット は、何回しても大丈夫?

ハイブリッド システムチェック の 強制リセット はあくまで一時的な対処法であり、何度も 強制リセット を行うと最悪の場合は走行不能となる可能性があることから、何回も行うものではありません。

また、劣化したバッテリーを強制的にリセットを何度行ってもバッテリーの性能が回復することはなく、 正常なバッテリーが劣化したバッテリーを補助するので負荷が増加することから、正常なバッテリーを含めて全体的に劣化が加速するだけでなく、最悪システム側まで影響を及ぼす可能性があり、大変危険です。

なお、劣化が進行したバッテリーブロックに大きな負荷がかかり続けると写真のように膨張し、液漏れや破裂する可能性がありますのでご注意ください。

よって、ハイブリッド システムチェック が再度点灯する前に、バッテリーユニットの交換について検討が必要です。

システムチェック が点灯したハイブリッドバッテリーブロック
劣化が進行して変形したハイブリッドバッテリーブロック

④ バッテリーユニットの交換や交換費用は??

バッテリーユニットの交換は、ディーラーや整備工場※で交換が可能です。
※ 低圧電気取扱特別講習を受講したハイブリッド車取扱整備工場のみ

交換費用については、車種や保証期間、バッテリーの種類(①新品、②リビルト、③中古、④ネット購入)などで異なります。 ※③④は当店で交換を実施しません

当店では、新品バッテリーユニットの交換もお受けしておりますが交換費用が高額なため、新品より安価で保証付きの「リビルトバッテリーユニット」への交換をおすすめさせていただいております。

ちなみにエスティマハイブリッド(AHR20W)の場合、新品バッテリーユニットとボルテージセンサーの同時交換では約40万円と高額ですが、リビルトバッテリーであれば1/3から2/3程度で交換が可能です。

また、当店のリビルトバッテリーへ交換する場合、ボルテージセンサーなどを含む保証プランもありますので、交換後もご安心ください。

当店におけるリビルトバッテリーユニットへの交換費用はこちら

⑤ エラーを 強制リセット する方法は??

遠方へのお出かけ時や深夜など、どうしてもその場でエラーを 強制リセット したい場合のため、自分で 強制リセット できる可能性を記載しますが、自分で 強制リセット を行ったことにより重大な故障や事故などが発生しても、全て自己責任であるということを十分理解した上で、実施ください。

以下の方法は、あくまでエラーを 強制リセット できる可能性であり、必ずリセットが出来る保証はありません。
 ① エンジンを停止させ、ドアロックをして数分待つ(可能性:★☆☆)
 ② 補助バッテリー(12V)のマイナス端子を外し、数分待つ(可能性:★★☆)

上記方法で 強制リセット ができない場合は諦めて、近くの整備工場に行ってください。
 ③ 残念ながら、最寄りの自動車整備工場やディーラーに向かいましょう(可能性:★★★)

最後に

ハイブリッド システムチェック が点灯後、強制的にリセットを行っても一時的な対処でしかありませんので、早期にバッテリーユニットの交換を検討ください。